久々にゲームを購入してプレイしています。そのタイトルは…
「SDガンダム バトルアライアンス」です。
ばるです。
ARTDINK社とバンダイナムコが発売している「ガンダムバトル」シリーズときたら、
宇宙空間とグリプス戦役までのバトルクロニクル、宇宙世紀全体を収録したガンダムバトルユニバースが
有名かと思います。
また、マクロスエースフロンティアやマクロス30を開発した会社でもありますね。
程よい難易度と、コアすぎる機体含めてユニバースはプレイアブル最大140機と意味不明なレベルまで
しかも大型モビルアーマーまでプレイできるすごいゲームだったのを覚えています。
たしか一年戦争~最後は第二次ネオジオン戦争をミッション形式でクリアしていく方式で、
ミッション数も頭おかしいレベルでクリアまで結構時間かかった記憶が…。
今回も、その系譜を受け継いだもの…だと。そう思って購入してみました。
とりあえずいいところと悪いところを上げていきます。
■いいところ
・アンリアルエンジンできれいになった
・Gジェネシリーズのようにクロスオーバー作品
□わるいところ
・不要なレベルのストーリー
・理不尽なモビルアーマー戦
・少ないプレイアブル機体
・少ないミッション数
悪いところから指摘していきましょうか。
□不要なレベルのストーリー
左から、AIサクラ、なんとかメガネ、ユノ
本作の主人公は「ギャザーロード隊」という試験部隊で、1年戦争初期の時代。
作戦中に突如、”謎の現象”が発生し小隊長の主人公とユノ特務曹長が【Gユニバース】という
ガンダムの歴史を記録したデータベースに転送されるところから始まります。
この【Gユニバース】では、データベースの情報がおかしくなり、
正規の歴史では存在しない機体が登場する「ブレイク現象」が発生しているため、
それらを正しくするために2人は奮闘します。AIサクラも登場するのですが、こいつが問題児。
AIサクラは歴史を正しくするために、史実通りに進めないと言ってきますが
「アラスカ基地の地下にサイクロプスが!」とさらっとキラ・ヤマトに伝えたりするなど、
お前言ってることとやってること違うじゃねーか!!!
って何回も思います。ぶっちゃけ言おう。
おまえ喋んな。ただただうるさいだけなんだよ…
こいつ黙らせるMOD来ませんかね?期待していますね。
そしてこのストーリー、最初っから横文字多様でゲーム内用語をバンバン使ってくるので
理解が追い付かないと全く楽しめません。理解しても楽しめないんですけどネ。
Gジェネのアクションゲーム版だとおもって購入すると、間違いなく後悔します。
そもそもなんですが、一年戦争初期に発生した出来事なのに、
なんで一年戦争終結とか、そのあとに続くZやZZとかの歴史が記録されているんですかね??
プレイヤーからすれば未来形なんですけど。意味わからないんですけど。
□少ないミッション数
ミッション数は、いろんな世代の機体が混ざった「ブレイクミッション」と
史実どおりの配置になった「トゥルーミッション」に加えて、特定の機体が出現するミッションもあります。
ただ、それを含めても100あるか分かりません。あまりにもボリュームが少なすぎます。
正直、前談のストーリーを廃止して歴史毎のストーリーを追って最後にごちゃ混ぜのEXストーリー…。
そんな方法でよかったんじゃないでしょうか…あとステージ数も少ないですね。
□少ないプレイアブル機体
はい、ガンダムバトルシリーズといえば、有名な期待から量産機、意味不明なマニアック機体まで
ものすごい種類を網羅していたと思いますが、今回はなんと作品次第では1機しか出ないものもあります。
さすがに初代や人気のSEED、ダブルオーやオルフェンズは参戦機体が多いのですが、
GガンダムやWガンダムに∀からは2機ずつ。Xに関しては1機だけ。全30機いればいいんじゃないかな。
もっと頑張れよ!って思うレベルですね。さすがに少なすぎるだろう…。
□理不尽なモビルアーマー戦
まだ悪いところあるのかよ!って言われそうなんですが、モビルアーマー戦が害悪です。
やつら、ほぼ常時スーパーアーマーで広範囲・高威力の攻撃を行ってきます。
加えて、接近戦時の接近速度も巨体に似合わず高速なので、すぐに詰め寄られてしまいます。
サイコガンダムやデストロイガンダムってどうみても素早い動きができるわけでもないのに…
接近してもスーパーアーマーで力技で押されるので、遠隔からジワジワ削る方法になるんですよね。
これが正直に言うとストレスです。倒したところで達成感も何もない。
ちなみにモビルアーマーに乗ることはできません。辛いね。アップデートで修正予定だそう。
ちなみに、バトルシリーズの系譜なのでモビルスーツの強化もできますが、
キャピタルというゲーム内通貨の入手方法がしょぼく、一機に全資産を投入する羽目になります。
こちらは、公式から配布されたりアップデートで入手方法の緩和が図られる予定ですが、
”開発中になぜ気が付かなかった”というところに疑問を感じざるを得ません。
そもそもストーリーが面白ければやり込めたりもしますが、
そのストーリーが完全に終わっているので苦痛でしかないですよね。
…ここまでさんざん言いましたがいいところを書いていきましょう。
□アンリアルエンジンできれいになった
ガンダムVSシリーズはカプコンが開発したので、もともとすごくきれいなんですが、
こちらはアンリアルエンジンを採用してかなりきれいになりました。
プレイアブル機のグラフィックもかなり頑張っているので、割と良いと思います。
UIに関してはダメダメで、友軍のSPアタックや通信で画面が隠れてしまいます。
戦艦も登場しますが、「そのカタパルトとサイズからしてMSの格納できないだろ…」レベルに小さいです。
そこに入る人間も、当然ながら極小サイズになるんでしょうね…ガリバートンネルでもあるんですかね。
□クロスオーバー作品であること
時代を限定しないので、アナザーシリーズも登場します。
平成生まれとしてはWやSEEDなどはもちろん、最近のガンダムしか知らない方は旧作を見る機会にもなり
これまでガンダムが歩んできた歴史を見るいい機会になると思います。
なにせ、ストーリーをブラックホール圧縮して要点の要点の要点しかプレイできませんから意味不明です。
SEEDに至っては、いきなりアラスカ。そしてヤキンドゥーエ攻防戦ですからね。50話を2話に圧縮。
あ、もちろんストライクガンダムは未実装です。
さらに言えば、Vガンダム、ガンダムX・ターンエーなどはストーリーすらありません。ひどすぎへん?
□総評
ガンダムバトルシリーズの1作目、「ガンダムバトルタクティクス」も割と褒めようがなかったですが
バランス調整もよく、「もっさりしてる」「SPAにスーパーアーマーがない」とかそのレベルだったのに、
今作はほんとうに「クロスオーバー作品」という点以外に褒めようがない作品です。
そのうえで8000円で販売するとか、バンダイの販売戦略には頭も上がりませんね。
ただ、気は早いですが次回作への機体も当然できます。
プレイアブル機体の増加、戦闘バランス調整などなど改善できる点は多くあります。
ストーリーに関しては、もっと考える余地はあるでしょうからね。
あと、モビルアーマーも操作させてほしいですね。
ガンダム好きであれば、以下の調整が入った後なら購入する価値はあるかも。
①キャピタルの入手条件の緩和
②モビルアーマー戦含むボス戦の調整
③価格が6000円未満になったころ合い
個人的には、これなら5000円くらいが妥当でしょう。
ワゴンに入ったところを購入するのがおすすめでしょうかね。